驟雨 2017 3 26
2017年3月25日の日本経済新聞のWeb刊には、このような記事がありました。
「トランプ氏の説得不発 アメリカ共和党の分断露呈」
議会指導部とホワイトハウスが、オバマケア代替法案を公表すると、
財政保守派からは「公約の完全廃止からは、ほど遠い」と反対意見が噴出。
一方、議会予算局が「オバマケア代替法案が実現すれば、
2026年に無保険者が2400万人増える」との試算を公表すると、
党内穏健派は、逆に「見直し案は、行き過ぎだ」と難色を示し始めた。
党内は、総論賛成、各論反対となり、完全に収拾がつかなくなった。
(引用、以上)
トランプ大統領とライアン下院議長の落胆が伝わってくるような感じがします。
しかし、ピンチの時は、チャンスでもあります。
これを好機ととらえることができたら、政治的には成功でしょう。
日本は、第二次世界大戦に敗北して、焼け野原になってしまいましたが、
世界第2位の経済大国になるほど復活しました。
この原動力のひとつに、自由民主党の長期単独政権がありました。
一方、巨大与党に対して、野党は、万年野党と言われ、
「何でも反対」という政党だったのです。
国民は、野党を必要としませんでした。
なぜならば、自由民主党が社会主義的な政策を実施していたので、
有権者は、野党は必要ないと思ったのです。
自由民主党には、リベラルな勢力もあれば、保守勢力もあって、
自由民主党の中で、「政権交代」していたのです。
こうして、日本は、政治的な安定の中で、
経済が大きく成長していったのです。
アメリカの共和党も、日本の自由民主党のようになれば、
アメリカ経済の原動力となるでしょう。
労働政策 2017 3 5
「労働者に雇用を取り戻す」と主張するトランプ氏は、
日本方式の政党政策を実施するのかもしれません。
太平洋戦争後、日本は、焼け野原から、
世界第2位の経済大国まで復興しましたが、
その時の政権は、自由民主党の長期政権と弱小野党という組み合わせでした。
どうして、社会主義政党などのリベラル政党が、弱小になったかというと、
自由民主党が社会主義政策を実施していましたので、
リベラル政党の出る幕はなかったのです。
そういうわけで、野党は、「万年野党」のような存在でした。
当時の自由民主党は、巨大政党でしたので、
党内に、リベラルな勢力もあれば、自由主義的な勢力もあったので、
国民から見れば、野党は必要なかったのかもしれません。